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〜ペアローン・連帯債務を解消する〜 単独債務にする借り換え

  • 最終更新日: 2023年7月24日

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モゲチェック
〜ペアローン・連帯債務を解消する〜 単独債務にする借り換えのアイキャッチ

単独債務にする借り換えとは、二人で借りているペアローンや連帯債務をどちらかが単独で借りる形に変更する借り換えのことです。このような借り換えをするケースには、下記のケースがあります。

  1. 就業状況の変化等で同じペアローンや連帯債務として借り換え出来ない場合
  2. 離婚等によりペアローンや連帯債務の関係を解消したい場合

1は借り換えたいが、同じペアローンや連帯債務の状態を維持したままの借り換えが出来ない場合で、どちらかが仕事を辞めた又は転職したばかりで借り入れできない状態などが該当します。2はそもそも婚姻関係の解消などからペアローンや連帯債務の関係も解消したい場合で、離婚するのでペアローンを解消し家に住み続ける方の単独債務にしたいケースなどが該当します。現在住宅ローンを利用している金融機関へ相談し、単独債務へ変更してもらうのが一番楽ですが、対応してもらえないケースもあり、その場合は借り換えするしかありません。

 

目次
  • 1.単独債務にする借り換えとは
  • 2.スキーム図
  • 3.メリット・デメリット
  • 4.事例
  • 5.まとめ

1.単独債務にする借り換えとは

単独債務にする借り換えとは、二人で借りているペアローンや連帯債務をどちらかが単独で借りる形に変更する借り換えのことです。このような借り換えをするケースには、下記のケースがあります。

  1. 就業状況の変化等で同じペアローンや連帯債務として借り換え出来ない場合

  2. 離婚等によりペアローンや連帯債務の関係を解消したい場合

(1)は借り換えたいが、同じペアローンや連帯債務の状態を維持したままの借り換えが出来ない場合で、どちらかが仕事を辞めた又は転職したばかりで借り入れできない状態などが該当します。(2)はそもそも婚姻関係の解消などからペアローンや連帯債務の関係も解消したい場合で、離婚するのでペアローンを解消し家に住み続ける方の単独債務にしたいケースなどが該当します。現在住宅ローンを利用している金融機関へ相談し、単独債務へ変更してもらうのが一番楽ですが、対応してもらえないケースもあり、その場合は借り換えするしかありません。

ペアローンや連帯債務は、そもそも二人の収入を前提として金融機関から住宅ローンを借りているため、単独債務にするのは容易ではありません。金融機関側からするとあてにしていた収入源が減ることになるため、将来デフォルト(貸し倒れ)する確率が増えると考えるからです。また、ペアローンや連帯債務では物件の持分割合が分かれており、単独債務にするにあたり、持ち分も債務を引き継ぐ方に100%移転させる必要があります。そこで贈与税が発生しないかという点も確認する必要があります。

以上の理由により、単独債務にする借り換えは非常に難易度の高い借り換えとなり、対応できる金融機関も限定されます。本稿では、単独債務にする借り換えについて、その仕組みやメリット・デメリットを事例も交え解説します。

2.スキーム図

ペアローンから単独債務にする借り換えの仕組みは下記の通りです。0.6%の金利のローンを新たに借りて、ペアローンで借りている1.4%の金利のローンを全額繰上返済します。ペアローンを解消して債務を無くす人から新たに単独で借りる人へ所有権も移転します。借り換えにかかる各種諸費用は新しく借り入れる0.6%の金利のローンに含めて借りるため、借り換え時にキャッシュアウトはありません。(借りられるローンの金額が10万円単位のため、10万円未満のキャッシュが必要になる場合があります。)諸費用分新たに借り入れるローンの元本は増えますが、金利が大きく下がるので、毎月返済額は借り換え前より少なくなります。この毎月返済額の減少に残りの返済期間の月数を掛けたものが借り換えによるメリットとなります。

3.メリット・デメリット

単独債務にする借り換えのメリット及びデメリットは下記の通りです。

メリット

  1. 単独債務になる

これまでのペアローンや連帯債務が単独債務になり、ローンを引き継がなかった人は住宅ローンがなくなります。

  1. 金利が下がる

借り換えで金利を0.4%〜0.5%台に下げることが可能です。

  1. 団信が充実する

0.1%〜0.3%の金利上乗せで多様な疾病団信を利用できます。

デメリット

  1. 持分移転をし、贈与税がかかる可能性がある

ローンが無くなった人からローンを引き継ぐ人へ持分移転をする必要があります。

  1. 諸費用がかかる

通常の借り換えに必要な費用に加え、離婚協議書作成の費用が発生します。主な諸費用の内訳は下記の通りです。

・事務手数料(保証料):借入額の2%程度

・登録免許税     :借入額の0.4%

・印紙税       :2〜6万円程度

・司法書士費用    :10万円程

・弁護士費用     :10万円程

  1. 手間がかかる

借り換えるにはローンの申し込みから各種必要書類の提出、口座開設、決済手続きなど色々手間がかかります。単独債務にする借り換えでは、通常の借り換えの際に必要になる書類に加え、離婚協議書や贈与税に関する確認が必要になります。主な必要書類の内訳は下記の通りです。

・源泉徴収票

・住民票

・課税証明

・確定申告書

・運転免許証

・過去1年間の通帳コピー

・離婚協議書

・贈与税に関する確認

4.事例

実際にモゲチェックでペアローンから単独債務にする借り換えに成功したDさんの事例です。

 

借り換え前

借り換え後

金融機関

都市銀行

流通系銀行

借入額

24百万円

25.4百万円

金利タイプ

変動

変動

金利

1.475%

0.47%

返済期間

21.7年

21年

団信

一般団信

一般団信

総返済額

28百万円

26.7百万円

借り換えメリット

 

1.3百万円

毎月返済額

10.8万円

10.6万円

毎月返済額削減

 

0.2万円

Dさんは、夫婦でペアローンとして残高1,200万円づつ合計2,400万円を金利1.475%で借りていましたが、離婚に伴いローンを単独債務化することになりました。元々借りていたA銀行にも相談しましたが対応が難しいと言われたため、流通系銀行が提供する金利0.47%の単独債務のローンへ借り換えました。借り換えの諸費用が約140万円かかったため、借入額は2,540万円と増えましたが、金利が大きく下がったために単独債務化と共にローンの総返済額を130万円削減できました。毎月の返済額も10.8万円から10.6万円に2千円下がりました。

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5.まとめ

いかがでしたか?下記事由が単独債務への借り換えの主な理由です。

  • 借り換えたいが現在のペアローンや連帯債務のままでは借り換えできない

  • 離婚等でペアローンや連帯債務を解消したいが、金融機関が対応してくれない

単独債務への借り換えは、対応できる金融機関が限られていることから難易度の高い借り換えとなりますが、モゲチェックがお手伝いします。

モゲチェックが最適な借り換え先を探すサービスはこちらです。

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WRITER

著者: 芦田 望未

モゲチェック運営会社 株式会社MFS

モーゲージスペシャリスト

銀行にて住宅ローン業務を担当。その後国際NGOにて難民支援業務に従事。2018年にMFS入社。債務者変更を伴う高度な借り換えコンサルティングのプロフェッショナル。

SUPERVISOR
supervisor

中山田 明

株式会社MFS代表取締役CEO

プロフィール

外資系投資銀行で日本初の住宅ローン証券化を手掛け、その後約10年に渡り住宅ローン証券化業務に従事してきた、日本における住宅ローンファイナンスのプロフェッショナル。フラット35を取り扱うSBIモーゲージ(現:SBIアルヒ株式会社)ではCFOを歴任。テクノロジーによる新しい住宅ローンサービスを生み出すべくMFSを創業。「住宅ローンを必要とする全ての人が、最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる」世界の実現を目指す。

趣味は登山で、テントを背負って槍ヶ岳や剱岳、海外ではキリマンジャロやキナバル山に登頂。

経歴

  • 1991年3月 東京大学経済学部学部 卒業
  • 1991年4月〜 三井物産株式会社 入社
  • 1993年7月〜 モルガン・スタンレー、ベア・スターンズなど外資系投資銀行を歴任
  • 2000年8月〜 株式会社新生銀行(現:SBI新生銀行)キャピタルマーケッツ部部長
  • 2011年8月〜 SBIモーゲージ株式会社(現:SBIアルヒ株式会社)CFO
  • 2014年10月〜株式会社MFS創業

主な保有資格

貸金業務取扱主任者

登壇実績

  • 2021年9月 金融DXサミット(日本経済新聞主催)等 登壇実績多数
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